「ブルキナファソ」 カテゴリー過去記事の一覧

タカバングゥ村

木曜日, 12月 18th, 2008

タカバングゥはブルキナファソの首都ワガドゥグから北に約364km、ニジェールの国境から10km以内に位置する村落である。1890年代に農耕民であるソンガイ族の3家族がこの地に移り住んだのが村の始まり。この3家族それぞれが住んだ場所が、村の3つの地区として今も残っている。現在、約1300人のソンガイ族が定住し、また農耕、放牧、採取・工芸など幅広い生業を持つベラ族、遊牧民族で牧畜を行っているフルベ族も一時的にこの村で暮らしている。


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この村に来ると誰もが想像するような「アフリカ」を思わせる。砂、土で作られた家、電気・水道のない原始的な生活、高温乾燥、厳格なイスラム教徒達といったところだろうか。原始的な生活といっても裸で野蛮な暮らしを想像しがちだがそうではない。ソンガイ族は昔王族だった事から、今もモラルは高く賢い。

 

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しかし、村にも問題はある。たった3家族だったのが1300人以上の人口に増加したため、その分の食料を村で確保するのが困難となっている。村人は農耕地を拡大したため植生が減少し、その上、 連続して農耕が行われたため、土地は劣化していった。また、近年の不安定な降雨のため、十分な穀物の収穫がとれず、自給自足の生活もできなくなっている。 このことから、村の若者達は首都ワガドゥグやコートジボワール、ガーナ、ベナンなどの近隣国に出稼ぎをし、食費などの生活費を稼いでいる。

 

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日 本だと、一度都会に出ると地方に帰らなくなる傾向にあるが、タカバングゥの村人たちは違う。いくら都会で商売がうまくいっても、ちゃんと村に帰り、家族と ともに畑仕事に励んでいる。以前村のある青年に「都会でお金が儲かるなら、そこに住んだほうがいいのではないのか?」という質問をしたところ、「俺は家族や村のために都会で稼いでいるんだ。家族や村を放棄する事はできない。畑仕事もちゃんと毎年手伝わないといけない。」と言っていた。

 

緑のサヘルはこのタカバングゥ村で1996年から10年間支援を行ってきた。支援活動は最大10年までという村との取り決めのため、昨年支援を打ち切った。しかし、村との関係は断ち切ったわけではなく、今後も年に数回、追跡調査を行うことになっている。

 

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新学期が始まりました!

土曜日, 10月 25th, 2008

10月からブルキナファソの小学校は新学期が始まりました。


各学校にて7月に植林された苗は順調に育っています。雨季休みの期間(7,8,9月)父兄が動物の食害から苗を守るために柵を設置したり、雑草を取り除いたりなど苗の面倒をみていました。

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新学期が始まり、今度は児童が苗の面倒をみる番です。10月から乾季に入ると雨はまったく降らなくなります。そのため子供たちがジョウロやバケツをもって毎日水遣りをしなければならないのですが、井戸には多くの村人が集まるため水を汲むにも一苦労します。


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しかし、こうして子供たちが苦労をして苗を世話することで、木が生育することがどれだけ大変であり、「無駄に切ったり燃やしたりしてはいけないもの」ということを感じ取ってほしいのです。



小学校植林講習会

木曜日, 7月 24th, 2008

バム県小学校植林支援の講習会の様子です。


講習は約2時間から2時間半。前半は教室で講義を受け、後半は植林の実技を行ないます。


① 児童10名、教員2名、PTA2名が参加し、バム県教育局の講師から、自然の大切さ、人間が自然を守ることの重要性、植林の仕方、苗木が大きくなるまでの維持管理の仕方を学びました。児童は真剣に耳を傾け、活発に挙手して意見を発表していました。


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② 後半は校庭で実際に穴を掘って苗木を植えてみます。穴の掘削作業は重労働なので、小学校低学年生にはできません。ここはPTAの方々が活躍します。


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③ ちなみに、これは何をしているか分かりますか?直線に木を植えたいけれどロープや紐がない場合、こうして直線の端と端に児童が立ち、その間に何人もの 児童が立って、直線から外れているか指示します。児童が立っているところに目印となる大きな石を置き、それを直線でつなぎ、その線上に植林するのです。


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7月に入り、植林が始まりました。最も重要なのは、苗木を植えたあとの維持管理。木は大きくなって初めて生活に役立つものになります。


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