ブルキナファソ
1992年12月、1995年12月~1996年3月、10・11月の合計3回の事前調査を経て、1996年11月より2006年12月まで、ニジェールとの国境に近い、サヘル州ウダラン県にあるタカバングゥ村で活動を行いました。 2004年から2008年にかけて、同村において、住民による在来技術の移転に関する委託事業を実施しました。 2007年4月から中央北部州コングシ地域において、新たな事業を開始しました。
コングシ地域環境保全事業(2008年4月~)
ブルキナファソのほぼ中央にあるバム湖は、地域の貴重な水源であり、その周囲では多くの穀物や作物が作られています。
しかし、ここ数年は湖が大規模な氾濫を繰り返し、畑を作ることができなくなっています。このために地域の食糧生産量は激減してしまいました。
氾濫の原因は、周辺地からの土砂の流入や湖岸の崩落によって、湖が浅くなってしまったことです。
こうした状況を改善するために、「緑のサヘル」は以下の活動を行ないました。
1. 石堤の設置
2. 湖岸への植林
小学校緑化支援プロジェクト(2007年4月~)
首都ワガドゥグの北約110kmにあるコングシ地域の小学校に苗木を配布し、各校の教師、父兄と協力して校庭に木を植える活動です。木陰作り、風除け、並木、薪用、果樹等、各校ごとに目的を持ち、「緑のサヘル」の講習を受けた各校の教師と父兄が苗木を植えて、生徒たちが潅水をしています。07年は10校が約700本を植林しました。08年は15校への支援を予定しています。
砂漠化防止技術移転プロジェクト(2004年4月~2008年3月)
タカバングゥ村において、村民による砂漠化防止に繋がる技術の移転に関する事業を行いました。「荒廃地回復」といった砂漠化防止に直結する技術だけでなく、農業収穫量の増加を目指す「畜耕」、現金収入の向上を図る「石鹸作り」や「裁縫」に関する技術移転も行いました。この事業は、環境省が実施しているマニュアル策定事業の現地における協力として実施されました。
タカバングゥ地域土壌回復プロジェクト(1996年11月~2006年12月)
首都ワガドグゥから北400kmに位置するタカバングゥ村とその周辺地域において、野菜栽培、穀物・家畜飼料の貸出し、井戸の掘削とメンテナンス、トイレの設置、育苗所の設置と苗木生産、石積と植林による浸食防止と古砂丘の固定等の支援を行いました。約41,000本の苗木が「緑のサヘル」と地域住民によって植えられました。