【イベント報告】西アフリカ内陸半乾燥地での砂漠化対処と生計向上支援のあり方を探る


去る6月3日(日)に、JICA横浜にて地球・人間環境フォーラム、総合地球環境学研究所、国際開発学会、環境省、国際協力機構(JICA)、緑のサヘルが共催し、「西アフリカ内陸半乾燥地での砂漠化対処と生計向支援のあり方を探る」というテーマでイベントが行なわれました。


このイベントは、国際開発学会のポストイベントとして開催されました。最貧国とされ、西アフリカ内陸の乾燥地に位置するブルキナファソや二ジュールに焦点をあて、砂漠化プロセスの一つである風や水による土侵食(風食、水食)を抑制し、生計を強化する対処術の開発や普及アプローチの研究成果等が報告されました。


地球・人間環境フォーラムから瀬戸進一氏、総合地球環境研究所から田中樹氏、東京大学大学院から関谷雄一氏、ヤマハ発動機から西嶋良介氏、東レから佐々木康次氏が発表され、そして緑のサヘルからは菅川拓也が発表いたしました。


瀬戸氏と当団体の菅川は、現在活動中の風食や水食に対処するための実践的な取り組みについての活動報告を行ないました。田中氏や関谷氏は、学術的な観点から砂漠化の一要因となる生計を強化するための対処方法や普及アプローチについて、報告がありました。さらに、民間企業として西嶋氏と佐々木氏からは、BOPビジネスと砂漠化対処への取り組みを発表されました。


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活動報告をする菅川


報告者の方々のお話の後に、西アフリカでの砂漠化対処に関する実践活動や学術研究の成果や課題、2013年6月から開催される第5回アフリカ開発会議(TICADⅤ)に向けた今後の方向性について、イベント会場の参加全員を交えて討論が行なわれました。


意見交換は活発に行なわれ、現場を知るNGO・研究者・民間企業という異なる立場からそれぞれの知見・考えをお互いに知る相互理解のためには良い機会となったのではないでしょうか。


今後も継続してこのような機会を設けることで、来年のTICADⅤに向けたNGO・国際機関・民間企業などの連携がより強くなるのではないかと感じました。


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